時価総額2000億超え福利厚生領域の最大手「ベネフィットワン (2412)」の事業分析
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こんにちは。今回はベネフィットワン(2412)の事業分析について記事を書いてきたいと思います。
ベネフィットワン(2412)は主に企業の福利厚生の領域において事業を展開しております。
事業セグメントとしては以下の四つがあります。
2018年5月に行われた決算説明資料を用いて業績の方を見ていきたいと思います
目標を下回ったものの増収増益を達成
こちらが業績になりますが売上高は320億ほどあり営業利益は62億あります。業績計画を達成することはできませんでしたが売上、営業利益ともに昨年よりも伸びています。また営業利益率20%ほどあり高収益な事業を運営しております。
海外事業以外はしっかり利益成長に貢献
各セグメントの業績を見ていくと海外事業以外の業績はしっかりと伸びており収益を伸ばしております。 このような構成で今年は3.6億ほど営業利益を伸ばしております。
では各セグメントごとの業績についてみていきましょう。
福利厚生+パーソナル+CRM事業
まずは福利厚生+パーソナル+CRM事業について説明させていただきたいと思います。この授業ではベネフィットワンのサービスを使うことで同社が提携しているあらゆるサービスを割引などを用いて使うことができます。例えば当社が提携しているジムに加入すると加入費が無料になったらどの恩恵を受けることができます。このようなサービスを企業や個人向けに提供しております。
会員数が伸びなかったものの増収増益達成
福利厚生パーソナル CRM 事業に関してですが売上営業利益ともにほとんど成長させることはできませんでしたが計画を下回る結果となりました。原因としては会員数がそこまで伸びなかったように思われます。ただ来年は売上営業利益ともに成長を見込んでおり営業利益に関しては二桁成長を計画としております。
インセンティブ事業
インセンティブ事業とは社内のポイントを簡単に発行できるシステムを提供しておりそのポイントを使って同社が提携しているサービスを利用することができます。このサービスによって従業員のモチベーションをあげることができます。
実際に付与ポイントの累積額は右肩上がりで伸びておりそれに比例して業績の方も右肩上がりて伸びております。
来年度の計画も売上営業利益ともに成長を見込んでおりまだまだ成長中の事業でございます。
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業では従業員のストレスチェックや健康のサポートを推進するような事業を展開しております。実際に業績の方も右肩上がりで伸びており、営業利益率は高くありませんがおそらく福利厚生の事業で獲得したクライアントに対してのアップセルとして売ってるのではないでしょうか。
海外事業
海外事業は日本と同様の事業を展開していますが現在は売上高は約2億ほどでありまだまだ事業としては大きくありません。
この状態だと今後伸びるかどうかは正直まだまだ不透明ですね。
個人的に東南アジアに住んでいる立場としてはまだまだニーズとして強いようには思えないですね。
福利厚生が充実してるというよりも給与が高いであったり、キャリア開発できる会社を東南アジアの人は好むので。
国内では従業員の福利厚生やモチベーションを重視するような会社はどんどん増えてきているように思えます。
またそういった領域に事業を展開しているスタートアップも最近は増えてきました。
この領域でここまでの規模で展開している同社は今後も成長できるのではないでしょうか。
また提携しているサービスの数に関しても圧倒的な規模があるのでスタートアップにディスラプトされるリスクもそこまでないと思われます。
まとめ
同社の株価を見てみると過去5年で綺麗に右肩上がりで伸びてきております。PERは50倍を超えており市場からの期待も大きいことがわかります。
海外領域でもっと成長が見込めるような状態でしたら今後の成長も継続的に期待できるのですが今の状態では正直わかりかねますね。