手堅すぎるビジネスモデル。継続的な成長を続ける「カカクコム (2371)」
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こんにちは。今回は個人的に大好きなビジネスモデルを展開しているカカクコムについて紹介していきたいと思います。
カカクコムは基本的にメディアサービスを行っています。主要な事業セグメントは以下の3つがあります。
これらの三つの事業から主に収益を得ております。
では2018年8月に行われた第1四半期決算説明の内容を基にまず業績の方から見ていきましょう。
着実に増収増益を達成
売上は前年度比の17%成長しており120億ほどあります。また営業利益も9%の成長を遂げており55億を創出しております営業利益率は約40%を超えており高い収益性のある事業を行っています。進捗の方も業績予想に対し順調に進んでいるように思えます。
では各セグメントごとに見ていきたいと思います
微増ながらも価格ドットコムも成長
微増ですがちょっとだけ成長しております。 すでにこの事業はこの売上規模で高止まりしているように思えるのでこれから爆発的な成長をすることは正直ないと思っております。
ただ圧倒的なコンテンツ量を持っているのでSEOで上位表示されるようになっているのでこれから急激に売上が落ちることはないと思っています。カカクコムの事業の強みはここですね。継続的に収益を創出できるようなビジネスモデルを作っています。
海外で同様のビジネスモデルを展開
ただこの事業モデルは海外にも全然通用すると思うので同社は国内は今の売上規模を維持しながらも海外事業をしっかり仕上げようとしております。
インドネシア、フィリピン、タイで事業を展開しており三ヶ国合算すると月間利用者数は前年度比で78%成長を遂げており約1400万人が月間使っているようなサービスにすでになっております。
食べログはまだまだ成長中
食べログ事業はぐるなびと反して右肩上がりでまだ成長を遂げております。成長を牽引しているのは飲食店販促からくる収益が伸びており、この規模でもなお前年度比30%で成長しております。
販促のKPIであるネット予約数は急激に増加
KPI をネット予約においており食べログ経由からなるネット予約人数は右肩上がりで伸びているので実際に店舗に対して販促の支援を行えております。ただこの領域に関しては Google マップが強くなってきているので今後も常に成長するかと言われると正直微妙だと私は考えております。
ユーザーとして現在日本で飲食店を探す時私は正直グーグルマップを使っております。 ちなみに以前は食べログユーザーでした。
Googleの方が日々の行動データを持ってるのでレストランのリコメンドの質はどんどん高くなると思うので将来的にはかなり厳しいのではないかなー。
新興メディア事業は急成長
LCLとガイエが連結子会社となったため売上がものすごい成長率で伸びていますが同社はメディア事業を展開するのがめちゃくちゃ上手い会社なのでこの新興メディアもどんどん伸ばしていくと予想しております。
運営メディアのほとんどが急成長
実際に同社が運営しているメディア事業のそれぞれの売上高の成長率を見てみると映画.comとyoyaQ以外は前年度と比べて成長しております。 中には前年度比140%成長しているようなメディアもあり次の成長を支えるようなメディアを仕込んで入っている様子が伺えます。また人材業界はどこも稼いでおり同社も求人ボックスという人材のメディア事業を行っており月間利用者数は前年度比370%成長とものすごい勢いで成長を遂げております
全体のトラフィック数は着実に積み上げている
カカクコムグループ全体のトラフィック数を見てみると食べログが正直まだ大半を占めておりますが新興メディアの方もどんどん伸ばしてきており、価格.comと食べログの次を支えるようなサービスを仕込んでいる様子が伺えるので今後も継続的に成長していきそうな気がしています。
まとめ
株価はだいたい1年前と比べると一応伸びておりますが3ヶ月ほど前と比べると下がっております。ただ堅実に増収増益を遂げているだけでなく継続的な成長を計っていくために新しいメディア作り続けています。
また多大な売上を創出している価格.comの海外版を作っており、東南アジアのマーケットで今の価格.comみたいな事業を作れるとなると今よりももっと大きな売上を生み出すことも不可能ではないと思っているのでカカクコムは今後も成長していく可能性は十分にあると考えております。