前年度比68%成長!既存事業が伸びまくっている「Wantedly」
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こんにちは。今回はウォンテッドリー(3991)について書いていきたいと思います。
ウォンテッドリーは現在2つのサービスを行っています。
昔は Slack みたいなサービスを行なっていて今も一応ありますが特に積極的にはセールス活動とかもやってないかと思います。
Wantedly Visitは主にインターネット企業がよく使っている求人媒体です。
Wantedly Peopleは名刺管理アプリですね。この前CMとかやっていましたね。
では業績から見ていきたいと思います。
売上高は前年度比68%の急成長!
四半期の売上は約6億ほどあり営業利益は7千万ほどあります。Peopleに積極的に投資しているため営業利益の方は伸びていませんが、売上の方は着実に伸びてきています。
上記の画像を見れば分かる通り着実に右肩上がりで伸びてきています。また有料の導入企業社数が増えてきているので、基本プランの収益が上がっているだけでなく、使い始めた後のスカウトなどのアップセル商品もガンガン伸びてきています。
コスト構造を見てみるとPeopleに広告費をかなりかけているので営業利益はそこまで出ていませんが、出そうと思えばいつでも出そうと思えるコスト構造をしています。なおかつ新卒含め人件費も多くなってきているので今後の成長のための人材採用にも積極的に行っていることが伺えます。
個人ユーザー数、企業ユーザー数ともに右肩上がりで伸びてきており、企業ユーザー数は無料のユーザーも含まれていると思いますが、この数値で一社あたりの単価を考えると約3万社に対して月の売り上げが2億あるので大体月あたり7000円ほど売り上げてることになります。
去年のQ1の売上を見ると大体月あたり8000万ほどの売り上げなのでその当時の導入企業社数2万社と考えてみると月あたりの単価は4000円ほどになるため企業あたりの単価も増えてきていますね。
既存事業のVisitはかなりうまくいっているため今後の成長はPeopleに委ねられています。なので people についてみていきたいと思います。
Wantedly Peopleとは?
Wantedly Peopleとは名刺管理のアプリです。
名刺の写真を撮影するだけで機械学習によって自動で読み込むことができるため入力するコストがなくまた名刺をなくすことがなくなるため便利に名刺交換相手の情報を管理することができます。
また名刺交換相手のデータを取得することによってその会社の業態ニュースが提供されるだけでなく自分の趣味にあった情報を提供してくれるアプリになります。
なので名刺を管理するだけでなく日々の情報収集などを兼ねたアプリを作っています。世界で行くと LinkedIn なのが同じようなサービスになりますね。ちなみに LinkedIn は Microsoft に2兆円ほどで買収されています。
すでに200万人のダウンロードがされているアプリですが、名刺管理以外の機能が使われているかどうかは不明ですね。世界の人は基本的に LinkedIn で情報収集などを行っていますが日本人は Twitter が主に使われているため people が普及するかどうかは微妙な気がしています。
ではどういう風にマネタイズを考えているのか見ていきたいと思います。
アプリのフィード内による広告のマネタイズ
基本的には広告でマネタイズを考えていますが、広告の場合だとユーザーによって使われる頻度や滞在時間がかなり重要になってくると思います。
People上でユーザーが情報収集するようになり毎日訪れるようなアプリになれば広告によるマネタイズでもワークすると思いますが正直個人的な感覚ですが微妙な気がしています。
ただ広告を配信するにあたってのユーザーの重要なデータは保持しているためターゲティングのところはあまり問題ないと思います。今後情報収集などもPeople上で行われるようになれば新たな巨大な収益源になると思っています。
まとめ
Wantedlyは上場の時に色々話題になりましたが、既存事業のVisitに関してはものすごい勢いで伸びており営業利益も出そうと思えば出せる体制になってきております。
他のHRの会社と比べてみても時価総額200億はそこまで高いと思いません。People次第でめちゃくちゃ伸びる可能性はあると思いますが現在の段階では微妙だと私は考えています。ただ既存事業のVisitだけでもかなりいい会社です。あと個人的にVisitのプロダクトはかなり好きなので今後も注目していきたいと思います。