時価総額1000億超え!営業利益60%成長のSaaS会社「ラクス(3923)」

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こんにちは。今回は国内のSaaS企業の中で絶好調なラクス(3923)について分析記事を書いていきたいと思います。

 

直近では時価総額1000億を超えるなど時価総額も急速で成長中の会社でございます。

 

ラクスは主に二つの事業を行っています

  1. クラウド事業
  2. IT人材紹介事業

 

それでは2019年度の第一四半期の業績から見ていきたいと思います。

 

売上は40%成長!営業利益は約60%成長!!

 

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四半期売上高は約20億あり営業利益を5億ほどあります。また売り上げは40%以上成長しており営業利益をなんと約60%ほど成長しています。

確かにここまでの利益を創出しながら売上、営業利益ともに高い成長率を誇っている国内 SaaS 企業の上場会社で行くとラクスしかないでしょう。時価総額がここまで伸びる理由もわかります。

 

マネーフォワードも売上の成長率はものすごく高いですがまだ利益創出フェーズではなく、営業利益の方はまだ出していません。

 

ではセグメント別に見ていきましょう

 

クラウド事業

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売上の3/4はクラウド事業から創出しており営業利益は約90%ほどクラウド事業から創出しています。

売り上げは基本的に右肩上がりで毎年成長しており、去年に関してはクラウド事業の営業利益はそこまで伸びませんでしたが、今年は大体60%以上クラウド事業の営業利益が伸びています。

 

平均成長率30%達成のために人材マーケティングに積極投資

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こちらのグラフを見ればわかりますが継続的に成長していくために人件費が右肩上がりで伸びており積極的に採用していることが伺えます。

またクラウド事業のマーケティングをするにあたっての広告宣伝費も四半期に1.5億ほど使っており、四半期の売上の大体10%ほど広告宣伝費に使っています。

 

海外のSaaS 企業など比べると売上に対する広告宣伝費用比率はそこまで高くないですね

 

順調に契約が積み上がりストック売上が増加

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めちゃくちゃ綺麗なグラフですね。ラクスはクラウド型の経費精算システムやメールディーラーなどのシステムを提供しています。契約社数がどんどん積み上がっており、ストック型の売り上げが右肩上がりて伸びています。

 

ストック型売上がほとんどなので安定的に収益を創出し続けることができるでしょう。

いやーむちゃくちゃ手堅いなw

 

どのプロダクトも急成長

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こちらがラクスが提供しているプロダクトですが基本的には経費精算システムとメール配信のシステムをどのプロダクトも前年比と比べて成長しており、一つのプロダクトに収益が偏ってるのではなくプロダクトのポートフォリオもう出来上がっています。

 

IT人材紹介事業

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基本的には全然IT人材事業から営業利益を創出していないので何でやっているのかがあまりわかりませんが、 上記の画像から推測するとエンジニアの未経験者を育成しエンジニアとして一人前に仕立て上げそれを派遣するというモデルでやっています。

 

これは実際優秀なエンジニアが来たら自社で採用するためにやってるんですかね。

 

クラウド経費精算システム市場はまだまだ伸びる!

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こちらのグラフを見ればわかりますが過去3年のグラフを見てみると2015年は25億だったのにかかわらず、2017年にはすでに60億までの規模までに成長しており市場成長率をものすごく高いです。

 

またまだまだエクセルや紙で管理してる企業は多いので今後デジタルにシフトしていく会社は増えていくでしょう。そういった時にシステム導入ランキングで1位を取っているラクスはブランドが確立されているためインバウンドで導入企業社数を今後もどんどん確保していけるでしょう。

 

クラウドメール処理システム市場も伸びると見込み

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こちらに関してはあまりイメージをつきませんがこのグラフを見てみるとこれまでもクラウドメール処理システム市場は伸びてきておりラクスは50%以上の市場シェアを持っているのでもし今後も継続的にこの市場が伸びていくのであればマーケットリーダーである同社は今後もメールシステムのプロダクトの売り上げを高めていくことができるでしょう。

 

初のM&Aを実施

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またメール配信サービスを手掛けているブレインメール株式会社を今年の2月29日ほどで買収しています。ブレインメールは売上高4億ほどあり営業利益を1.8億ほどあります。

 

既存事業で稼いだお金をセールスマーケティングだけではなく他のサービス企業を買収して成長率を維持していくこのお金の使い方はもうすごくいいと思います。

 

まとめ

 

ここまで売上高の成長率と営業利益の成長率が高いかつ営業利益を創出しているSaaS会社はあまりないので時価総額が高いのも正直わかります。

また経費精算領域は今後も伸びていくのでラクスはこのままの成長率を保てると時価総額はまだまだ伸びていくと思われます。

来年もこの成長率が続くかどうか次第で大きく時価総額は変わってくると思うので今後も定点的にウォッチしていきたいと思います。