ほとんどの事業で成長を続けている「エムスリー(2413)」の事業分析

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こんにちは。今回は常に成長し続けているエムスリー(2413) についての事業分析を書いていきたいと思います。

 

エムスリー では以下の5つのセグメントで事業を行なっています。

  1. メディカルプラットフォーム
  2. エビデンスソリューション
  3. キャリアソリューション
  4. エマージング事業群
  5. 海外事業

それでは各セグメントの事業の業績について決算資料を用いてみていきたいと思います。

ほとんどの事業セグメントが成長

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だいたい全体で見ると売上と営業利益共に20%成長を遂げています。国内も海外もしっかり伸ばしているのはすごいですね。また次の成長の柱となりうるエマージング事業群も売上が約2倍になっており、利益もすでに出しています。

ではそれぞれの事業についてみていきたいと思います。

メディカルプラットフォーム事業

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メディカルプラットフォーム事業では提供サービスを通じて上記の画像のように製薬企業のマーケティングや経営企画を支援しています。現在四半期で約90億も売上が出ており、利益はなんと30億も出しているという巨大高収益事業ですがなぜここまで売上が出せるのか市場環境について見ていきたいと思います。

医師の医療情報取得に関する時間配分

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上記の図にある通り、医師が医療情報を取得するにあたってもっとも活用しているのはインターネットになります。しかし製薬企業はMRに大半の営業コストを支払っています。しかしインターネットでアプローチする方が医師には情報が届きやすいという現状があるのでエムスリー はそこに着目しm3.comなどの医師向けのサイトを運営しています。まあこれだけMRに製薬企業側もお金払っているならインターネットによるアプローチ施策にもっと予算を割いてもいいですよね。

MRとは英訳をすると「医薬情報担当者」。病院の医師や調剤を行なう薬剤師の方々に、「自社の薬に関する情報を提供」するお仕事です。

 

成長ポテンシャルはまだまだある!

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まだまだ成長余地があるとエムスリーは思っているそうで利用企業社数もまだまだ成長余地はあり、一社当たりの単価も新しいサービスを提供することで上げていけるそうです。一社から5億円もらってる現状でもかなりすごいですけどね。。

エビデンスソリューション事業

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エビデンスソリューション事業はCRO事業(Contract Research Organization: 開発業務受託)、SMO事業(Site Management Organization: 治験施設支援)を行なっており、順調に伸びていますね、年間で利益も30億出るほどの事業になっています。

キャリアソリューション事業

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人材紹介事業もしっかり伸びてますね。人材市場はどこもうまくいってるのでその波にしっかりのっかていますね。すでに四半期で21億の利益を出しており、去年全体の利益の70%をすでに生み出しています。

エマージング事業群

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先行投資の時期ではあると思うので利益は出してませんが高い成長率で売上を伸ばしています。しかしこれだけの勢いで伸ばしながらも利益を出しているのが逆にすごいですよね。エマージング事業群では今後の収益の柱となっていくために最先端の医療分野で様々な事業を行なっています。実際の取り組みについて見ていきたいと思います。

 

最先端医療分野で積極的事業展開

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在宅医療分野の会社を買収したり新たな特許も取得など新しい分野にも積極的に事業展開している様子が伺えます。それぞれがどこまで将来性のあるものかどうかは正直わかりかねますが、医療分野でイノベーションを起こせるとホームランを打てる可能性があるので、もしかするとこれらの取り組みの中なら巨大な収益を生み出す事業が出てくるかもしれません。

海外事業

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海外セグメントの業績は上記の画像のように毎年右肩上がりで成長しています。全ての事業セグメントのグラフを見ていきましたが基本右肩上がりでほんとすごいですね。

 

今後の成長戦略

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今後の成長戦略ですが、既存のインターネットサービスの伸ばしていくだけでなく今後は先端医療の分野に積極的に事業を展開していくことでさらなる成長を狙っていくようです。

まとめ

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時価総額は1.3兆ほどあり、PERは67倍と高い期待が市場から寄せられていますが、常に増収増益で市場からの期待に応えており株価も右肩上がりで伸ばしています。今後もまだまだ伸びそうな勢いがありますね。